○相手によって自分の考えを変えているのは、離れてほしくないと思うからです。
○そのためには、心で思っていないことでも相手に合わせた話をして、相当無理をしています。
○しかし、それぞれ私に求めてくることが違うため、相手に応じた「私」を演じなくてはならなくなり、本当の私が分からなくなります。
○ブレない軸になる「本当の私」を見つける方法があります。
八方美人になって自分を見失わないために(Short.Ver)
POINT
今回のお悩み
話す相手によって自分の考えが変わります。
「相手はこう言ってほしいんだろうな。」
「こういうことを望んでいるんだろうな。」
と感じてしまうので、そこに添わせてしまうことが多く、でもそれは人の考えで自分の考えではないと分かっても、
「じゃあ本当の私は?」とそれがまた分かりません。
人との境界線を意識すればするほど、自分が分からなくなって、
世の中から取り残されていく感じがします。
自分の考えは、あくまで自分で変えている
自分と向き合うということは簡単なことではないのですが、とても深く、ご自身の心を見つめ、よく考えておられますね。
こうやって言葉にされることで、共感される方も多いと思います。
まず、どうして「自分の考えを変えるのか」を考えてみましょう。
ただ影響を受けて、気がついたら変わっていたのではなく、自分で変えようとしている、その理由です。
それは、どんな相手でしょうか。
家族であったり、職場の人や、仲の良い友達など、その人との関係がこじれると、自分が損をしてしまう。
つらい目にあってしまう。
HSPのため余計に察してしまい、先回りして、相手の気分を悪くしないように、昔あった都合の悪いことを思い出させないようにしています。
「自分に合う人とだけ仲良くすればいいじゃないか」とか言われますが、私たちはそんなに強くありません。
そばにいてほしい、少なくとも敵になってほしくない。
でもこのままいくとそうなりそう。
そんな時、相手に変化を求めるのでなく、先に気がついた「私」を変えますね。
HSPの人はついついこうなりがちだと思います。
幸せになりたくてウソをつく
お釈迦さまは、人間のすがたを実に的確に見抜かれています。
こんな言葉があります。
「心口各異 言念無実」(しんくかくい ごんねんむじつ)
心と口とは各々ことなり、言っていることにも思っていることにも、真実がない。
「心と口はおのおの異なる」とは、思っていることと言っていることが違う、ということです。
心では、「いやだ」と思っているけれど、口では、「わかりました」と引き受けている。
心では、「この組み合わせ苦手」と早く帰りたいけれど、口では、相づちを打って話を盛り上げている。
つまりこの場合、心で思っていることと全然違うことを言っていますから、口で言っていることは、まことではない、厳しい言い方をすれば、ウソをついているわけです。
しかしそれは、幸せを維持するためであったりします。
あるいは、幸せを手に入れようとして、という場合もあります。
相手の意向に沿うことを言うことで、そばにきてくる、そしてそばにいてくれる。
自分がガマンをすれば、という思いが強くなってゆきます。
相手に応じて「私」を使い分ける
ところが相手によって、こちらに求められる反応は違います。
すると、相手に合わせた「私」を使い分けないといけなくなります。
もう慣れてしまっているので当たり前のようにしていますが、
子供といる私、
ママ友といる私、
職場での私、
実家の私、
一人でいる時の私。
カメレオンのように、上手に使い分けています。
では、どれが本当の私なのでしょうか。
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