HSPに大切なダウンタイム のはなし(その1)

繊細パンダ
繊細パンダ

ねえねえ、くにみ先生。
ちょっと聞きたいんだけど、

ダウンタイムって、どういうことだっけ?
HSPは刺激を避けて休むのが大事っていうのはわかったんだけど、

休んでるはずなのに、いまいち「休んでる感」がなくって。

くにみ先生
くにみ先生

「休んでる感」がないというのは、けっこうよく聞く話だね。

身体を横にして何もしないことと「休む」ことは

必ずしもイコールじゃないからね。

え?そうなの?

今日は、ダウンタイムについて、少し掘り下げてみようか。

お願いしま~す。

ダウンタイムとは?

まずは基本的なところからいこう。

HSPは周囲の環境から刺激を受けやすいというか、

情報として色々キャッチしやすいから、

そもそも刺激が少ない環境じゃないと、いまいち休めないよね。

うん、誰かと一緒だと気になっちゃうもんね。

お互いに干渉せずにいたり、
それぞれ一人で休もうとしても、

誰かが同じ空間にいると、結局気になっちゃうよね。

もちろん、仕方ないときはあると思うんだけど、

できるだけ一人になれる場所で休むのが、まず大事だね。

一人になれる場所か~。

そういう場所を確保するのがなかなか難しいですけどね。

そうだね。

ところで、休むことを「ダウンタイム」という言い方をするけど、

もともとこれはどういう意味だか知ってる?

え? もともとの意味?

ダウン、タイム。落ちる時間?

なんだか「へこんでる時間」みたいだね、それだと。

ダウンタイムは、本来は、機械やコンピューターを停止させて、

機械を休ませる時間のことをいうんだ。

「電源を落とす」っていうよね。

シャットダウンのダウン。

それが転じて、会話とかで一呼吸入れたり、

何かするのをやめてリラックスする時間、という意味で、

使われるようになったんだよ。

「スイッチを切って」休む時間というイメージだね。

へ~、もともとは機械を休ませる時間のことなんだ。

HSPにとっては、むしろ機械でイメージしたほうが分かりやすいかもしれないね。

機械はさ、スイッチを切らない限り、動き続けちゃうよね。

自分で止まろうと思っても止まれない。

HSPも似てるよね。

刺激が入ってくる環境だと、休むに休めないし、

強制的に休む環境に身を置かないとなかなか休めない。

あ、そうですね、なんか似てるかも。

ちなみにね、仏教では、人の心のことを「機」というんだよ。

え? 心のことを「機」?

機械は、外から働きかけられて動くものだよね。

スイッチを入れたり、何もしないのに勝手に動きだしたりはしない。

ぼくたちの心も、外からの刺激によって色々動くでしょ?

心の動きは、外部環境や刺激に反応して、

喜怒哀楽の様々な感情になるし、色々な考えが浮かんでくる。

逆にいうと、環境に逆らって、

心を安定させようとするのはすごく大変だということだね。

騒がしいところで、心を落ち着けるのは、
無理ってもんですよね。

そうだよね。

まあ、そういう頑張りが必要な時もあるかもしれないけど、

基本的には、環境は選んだほうがいいと思うよ。

そういう環境のことを、仏教では「縁」ともいうんだ。

縁次第で、ぼくらの心はコロコロうごく。

縁を整えることは、心を整える上でとても大事なことなんだよ。

縁を整える……か。

心のことを「機」といわれるのは、

それだけ人の心は、外からの刺激に影響を受けやすいということ。

縁を選ぶことを過小評価しないほうがいいよ、ということなんだ。

とくに、どんな人と一緒にいるかで、心が落ち着くこともあれば、

心がざわざわすることもある。

どんな人と付き合うかも、とても大事だよね。

へんな根性論とか、気合ですべて解決するなら、苦労はないもんね。

完 全 同 意 !

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