HSPの「イメージ」を知っておく(その2)

敏感さも「みんな違って、みんないい」

(その1からの続き)

繊細パンダ
繊細パンダ

共通点?

「神経質、打たれ弱い」とかは、マイナスイメージだし、

「感覚がいい」ってのは、逆にポジティブすぎるような・・・。

くにみ先生
くにみ先生

そうだね。

そこにプラスかマイナスの「評価」が入っちゃってるんだね。

本来、「敏感さ」「繊細さ」というのは、

それがいいとか悪いとかじゃなくて、中立的な意味。

「差次感受性」という「良くも悪くも敏感」という専門用語も、

前に紹介したよね。

その敏感さが、プラスに活きるか、マイナスになるかは、

環境や経験などの影響にもよるし、人それぞれ違うんだよ。

「HSPなら、みんなこう」とはならないんだったね。

あとは、何に敏感かも、それぞれですよね。

においとか、音とか。

ほかの人の気持ちに敏感といっても程度の差もあるし。

そうそう。

それに、誰でも不安になれば敏感さは強くなるし、

何かいやな思いをしたときの音やにおいにも敏感になる。

敏感さの程度も、その時々で変化するからね。

あ、そうですね!

僕は落ち込んでるときって、低い音がいつもより嫌な感じがします。

人それぞれの経験や体調、そのときの状況次第で、

何に敏感かは、違ってくるんだよね。

だから「HSPは、こういう人」というイメージは、

必ずしも当てはまらないし、かえって誤解の元にもなりやすいんだ。

ふーん・・・。

そしたら、自分がHSPってことを伝えても、

誤解されるだけなんですかね。

そうとも言えないけどね。

HSPであることを伝えたいのは、

具体的に何を伝えたいのかをハッキリさせた方がいいと思うよ。

「何に困っているのか」を伝えよう

一言で「HSP」といっても、色々な解釈がうまれてしまうから、

それだけ伝えても、意図していることが全然伝わらないかもしれない。

それなら、HSPという言葉は使わずに、

具体的にどういうことを分かってほしいかを、直接伝えた方がいいんじゃないかな。

具体的に、か。

ぼくの場合は、疲れやすいのはヘタレだからじゃなくて、

ひといちばい敏感だからなんだよ、ってことを伝えたかったんですけど。

なるほど。

その方が伝えたいことが分かりやすいね。

パンダ君は、特にどういうことで疲れやすいんだっけ?

僕の場合、みんなとワイワイやると疲れちゃうんです。

そんなに気を遣ってるつもりもないんですけど、

やっぱり、人(パンダ)がいると気を遣っちゃって。

それなら、そう伝えたらいいと思うよ。

「みんなでワイワイやるのが苦手なので」とか、

「人数が多いと、人酔いしたり、疲れやすくて」とか、

「今日はちょっと、疲れ気味なので」とかね。

そっか、それでいいんですね。

HSPって言葉を出さなくてもいいのか。

でも、HSPってことも理解してほしいなぁって気持ちもあるんですけど、

それは難しいんですかね?

いきなりHSPを丸ごと理解してもらうのは難しいかもね。

分かってもらえそうな人に、分かってもらえそうなことから、

少しずつ理解してもらえれば、上々じゃないかな。

感覚の違いを理解するのは、難しいしね。

ちょっと欲張っちゃったんですかね・・・。

まずは、自分のことをよく知ろう

気持ちはよくわかるよ。

でも、他人のことを理解するのは、なかなか大変だからね。

そもそも、自分のことを知るのも簡単じゃないしね。

自分のことを知るのも・・・。

そっか、そうですよね。

相手に自分のことを知ってもらうためには、

まずは、自分で自分のことをよく知らないとね。

なんとなくわかってても、いざ言葉にするとなると、

中々言葉がでてこなかったりもするしね。

最近は「当事者研究」なんて言葉も流行ってますよね。

お、パンダ君、物知りだね。

えへへ。

自分の生きづらさを、研究対象にしちゃうっていう分野が

あるらしいんですよ。

HSPもそういう研究が進むといいですよね。

そうだね。

お釈迦様は、まさに「当事者研究」の第一人者だったと言えるかもね。

仏教のことを「法鏡」とも言われるんだ。

仏教を聞くということは、自分の姿を鏡で見るように、

自分自身の心の姿を見つめることだからね。

へぇ~!

ぜひそういうお話も聞きたいです。

そうだね、では今日はこの辺で。

ありがとうございました~!

HSPのミカタ オンライン講座に登録して限定コンテンツをご覧ください
1ヶ月の無料体験はこちら