転職のはなし(その1)~縁について~

繊細パンダ
繊細パンダ

今日はお便りをいただいてますので、
くにみ先生に、答えていただきます~。

くにみ先生
くにみ先生

はい、よろしくお願いします。

じゃあ、相談を読みますね。
「仕事が続かず、すぐに転職してしまいます。
このままじゃだめだと思うのですが耐えられません。
何かアドバイスをお願いします」

ん~、こういう悩みを抱えている方は少なくないですよね。
今日は、HSPにとっての転職について、
お話ししましょう。

人間の皆さんは、大変だねぇ。

そうなんだよ。
まず、学生時代と仕事の大きな違いの一つは、
つきあう人を選びにくいことだよね。
あとは、職場環境も。

付き合う人と、環境を選びにくい、か。
ん? それって動物園のパンダも同じだ。

動物たちも、ある意味、
動物園で働いているみたいなものだよね。

なんか、この質問が急に自分の問題に思えてきた……。


環境は選ぶべき

お、目の色が変わったね。
まず、転職について。
もちろんこれは人によって考え方はいろいろだと思うけど、
ぼくは、HSPは転職を繰り返しても、
それは悪いことじゃないと思ってるよ。
というのも、HSPは環境の影響を受けやすいから、
自分に合った職場を探すことは大事だと思うんだよね。

HSPには特に、縁が大事なんですよね。

そうそう。
よく「置かれた場所で咲きなさい」とか、
「そこで我慢できなきゃ、どこ行っても通用しないよ」とか、
その職場に自分を合わせることが大事といわれるし、
もちろん大事なこともあるんだけど、
そのアドバイスは、誰のためなのかを、
よく考えたほうがいいと思うんだよね。

誰のためのアドバイスか?

うん。それが本人のためじゃなくて
会社の都合で言われているなら、真に受けなくていいよね。
会社も、環境調整をしてくれたり、
その人に合わせる努力をしてくれるならいいけど、
そうじゃないことも珍しくないからね。

う~ん、そうだよね。
いいように使われてると感じるところで
働き続けるのは、しんどいもんね。


南の島のシロクマ?

パンダもさ、
日が当たって暑ければ、日陰に移動するでしょ?

うん、移動する。
そうだよね、
置かれた場所で咲かなくてもいいよね。
ぼくらは植物じゃなくて、動物なんだから。
動けるんだからさ。

そうそう。うまいこというね。
環境は選んでいい。
ぼくらは、もっと縁を大切にするべきだし、
自分に合った縁を選ぶべきだと思うんだよね。

HSPはひといちばい環境の影響を受けやすいから、
騒音や話し声、におい、部屋の色合いや明るさで
集中できなくなったり、
周りによくイライラしている人がいる、
ひんぱんに怒鳴る人がいる、といったことで
結構しんどい思いをしていることが、珍しくないんだよ。

しょっちゅうあります……。

そうだよね。
それが気にならない人にとっては、
「なんでこれくらいのことで転職まで考えるの?」
と思うかもしれないけど、
これは、分かる人にしか分からないからね。
耐えられないことがあるのは十分ありうる。
そういうところでは能力を発揮できないよね。

あ~、めっちゃわかります。
「なんでこんなのが気になるの?」って、よく言われます。

北極で生きるはずのシロクマは、
南の島の熱帯雨林で頑張ろうと思っても無理でしょ?
それは、努力でなんとかなる問題じゃないよね。

パンダも暑さには弱いからな~。
シロクマほどじゃないけど。
そこで「頑張れ!」って言われると、
本人は励ましのつもりかもしれないけど、
プレッシャーなんだよね。
悪気はなかったとしても。

そ、そうだね。
無理なものは無理だよね。
僕の知り合いで、ほかの人は気にならないようなにおいや音にも敏感で
頭痛や吐き気まで出て休みがちだったのが、
転職したら、体調不良がすっきりよくなったって人もいたよ。
だから、そういう時は特に、転職は考えていいと思いますよ。

そんなに。。。
でも、なんかわかるかも。
ヘタレって、思われたくなくて、
頑張っちゃうんですよね。

HSPの特性を知ることで、
シロクマは南の島で悪戦苦闘しなくていいんだ、って思えるといいね。

シロクマは、北極で過ごさないとね。(ホロリ)

あと、敏感さは、仕事の成果や評価にも影響するからね。
それについては、次回にしようかな。

ありがとうございました~。

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