「こんなにつらいなら出会わなければ良かった」なんて思わないよ

前回の記事はコチラ:どこに地雷があるかわからない。いつ地雷を踏んだのかわからない。

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HSC 〜ひといちばい敏感な子〜

大切にしていたものをなくしたときの心の動揺、人1倍どころか人の100倍くらい大きい。

小学生の遠足のとき、リュックにつけていた「タツノオトシゴ」のキーホルダーが、帰ってきたら無くなっていたことに気づき、ショックでずーっと泣いていたことがあります。

どこで落としたかもわからないから探しに行けないし、タツノオトシゴが可愛かったから「どこかでさみしがっていないか」「車にひかれていないか」と心配でたまらなくて、ご飯もノドを通らなかったな……。

あの頃から、大切なものをなくしたときの喪失感、動揺は、自分まで一緒に消えてなくなりたくなるくらい、耐えがたいものでした。

この世の全てが真っ暗になるような感覚。

だから好きなものを作りたくない。

失うときが怖いから。

いつかお別れが来るのなら、出会いたくない。

そう思ってきました。

もうすぐメアリーの命日。

この季節が来るたびに、私の心はキューっと痛くなるのかな。

でもね、メアリー。

こんなにつらいなら出会わなければ良かったなんてこと、微塵も思ったことないよ。

メアリーがお空に行ったとき、つらくて苦しくて息ができなかったけど、短い時間でもメアリーと家族になれたことはみんなの宝物だよ。